事業規模に応じた労務管理支援のご提案

キャリアアップ助成金

従業員数30人〜50人

キャリアアップ助成金とは

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者(契約社員、パートタイム労働者、派遣社員など)のキャリアアップを図るために、正規雇用への転換や賃金の引き上げ、能力向上のための研修実施などを行った企業に対して支給される国の助成金です。企業が従業員の雇用形態やスキルアップを支援することで、安定した雇用環境を整え、働きがいのある職場を実現するための制度です。助成金の支給によって、企業は負担を軽減しながら、非正規雇用者のキャリアアップを支援できます。

キャリアアップ助成金の主なコース

1.正社員化コース

有期契約労働者やパートタイム労働者、派遣社員を正社員に転換した場合に支給される助成金です。無期雇用契約や正規雇用契約に転換した場合、それぞれに応じた助成が受けられます。雇用の安定化を図り、従業員のモチベーション向上にもつながります。

2.賃金規定等改定コース

非正規雇用労働者の基本給を引き上げるための賃金規定を改定した場合に支給される助成金です。賃金水準の向上を通じて、労働者の生活の安定を支援し、企業内での働きがいを高めます。

.賃金アップコース

賃金規定を改定せずに、非正規雇用労働者の基本給を2%以上引き上げた場合に支給される助成金です。個別の従業員の賃金アップを実現することで、従業員の定着率向上を目指します。

4.健康診断制度コース

有期契約労働者やパートタイム労働者に定期健康診断を実施するための制度を導入した場合に支給される助成金です。従業員の健康維持と安全な職場環境の確保に寄与します。

5.人材育成コース

非正規雇用労働者を対象にした教育訓練や能力開発を実施した場合に支給される助成金です。スキルアップを支援することで、従業員が企業内で長く働き続けられるようにします。

6.諸手当制度共通化コース

正社員と非正規雇用者の諸手当を共通化し、非正規労働者が同様の手当を受け取れるよう制度を整備した場合に支給される助成金です。これにより、待遇格差を解消し、働きやすい職場環境を構築します。

キャリアアップ助成金の申請条件

1.事業主が計画的に取り組むこと

助成金を受けるためには、まず「キャリアアップ計画書」を作成し、所定の機関に提出・認定を受ける必要があります。計画に基づいて、従業員の雇用形態の改善や賃金引き上げ、教育訓練の実施などを行います。

2.適切な労務管理が行われていること

賃金の支払いが適正に行われているか、労働条件が明確にされているか、労働基準法や関連法令を遵守しているかなど、企業が適切な労務管理を行っていることが条件となります。

3.非正規雇用者の転換や賃金の引き上げを実施すること

助成金の各コースに応じた具体的な取り組み(正社員への転換、賃金の引き上げ、教育訓練の実施など)を行うことで、申請の対象となります。具体的な条件や支給額は各コースごとに異なるため、詳細は事前に確認が必要です。

キャリアアップ助成金のメリット

1.企業の負担軽減

正社員転換や賃金引き上げなどの取り組みに対して助成金が支給されるため、企業はコストを抑えながら非正規雇用者のキャリアアップを支援できます。これにより、賃金負担や研修費用の軽減が期待できます。

2.従業員の定着率向上

非正規雇用者を正社員に転換することで、従業員の仕事への意欲や安心感が高まり、企業への定着率が向上します。従業員が長期的に働ける環境を提供することで、人材の安定的な確保が可能になります。

3.企業のブランドイメージ向上

非正規雇用者のキャリアアップや待遇改善に積極的に取り組む企業は、社会的責任を果たしている企業として評価されます。これにより、企業のブランドイメージが向上し、採用活動や取引先との関係にも好影響を与えることができます。

4.職場環境の改善

助成金を活用して労働条件の改善や教育訓練を行うことで、働きやすい職場環境を整え、従業員の生産性や満足度の向上を図れます。特に賃金アップや手当の共通化は、職場全体のモチベーションアップにつながります。

日本経営労務によるキャリアアップ助成金申請サポート

日本経営労務では、企業がキャリアアップ助成金を効果的に活用できるよう、総合的なサポートを提供しています。助成金の申請から受給までの手続きをスムーズに進めるために、以下のような支援を行います。

1.助成金の適用可能性の診断

企業の現状をヒアリングし、どのコースが適用可能かを診断します。助成金の要件や条件を丁寧に確認し、最適な助成金活用プランを提案します。

2.キャリアアップ計画書の作成支援

助成金の申請には、計画的な取り組みを示す「キャリアアップ計画書」の作成が必要です。企業のニーズや状況に合わせた計画書の作成を支援し、申請がスムーズに進むようサポートします。

3.申請手続きの代行とサポート

助成金の申請に必要な書類の準備や、提出手続きを代行します。申請にあたっての煩雑な手続きをスムーズに進めるために、経験豊富な社労士が全面的にサポートします。

4.助成金活用後のフォローアップ

助成金を活用して実施した施策のフォローアップを行い、適切に効果が現れているかを確認します。必要に応じて、さらなる助成金活用や労務管理の改善提案も行います。

キャリアアップ助成金を活用して、非正規雇用者のキャリアアップを支援し、企業の成長をサポートしませんか?

日本経営労務のサポートを受けて、最適な助成金の活用方法を見つけ、従業員の定着率向上と働きやすい職場環境を実現しましょう。まずはお気軽にご相談ください。

藤井 健介

監修:藤井 健介

社会保険労務士法人 日本経営労務 代表

特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー・MBA

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