事業規模に応じた労務管理支援のご提案

iDeCoプラスとは

従業員数1人〜29人


iDeCoプラスは、中小企業の従業員が個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入する際に、企業が掛金を追加で拠出できる制度です。通常、iDeCoは個人が自分で掛金を積み立てる年金制度ですが、iDeCoプラスを利用すると、企業が従業員の老後資産形成をサポートするために、従業員の掛金に上乗せして掛金を拠出することができます。

iDeCoプラスの特徴とメリット

1.中小企業向けの制度

iDeCoプラスは、中小企業の従業員を対象にした制度で、企業が従業員のために掛金を負担することで、従業員の老後資産形成を支援します。企業規模が小さいほど、従業員の福利厚生に力を入れることで、優秀な人材の確保や定着にもつながります。

2.企業が拠出する掛金の税制優遇

企業が従業員に対して拠出する掛金は、全額が「損金算入」となり、法人税の負担を軽減することができます。これにより、企業にとってもメリットがある制度となっています。

3.個人の税制優遇も継続

iDeCoプラスを利用している場合でも、従業員が個人で拠出する掛金については引き続き税制優遇を受けることが可能です。個人が負担する掛金は所得控除の対象となり、所得税や住民税の節税につながります。

4.老後資産形成の支援

iDeCoプラスを通じて、企業が従業員のために掛金を拠出することで、従業員は自分だけでなく企業からも支援を受けて老後資産を積み立てることができます。これは、企業が福利厚生の一環として従業員に安定した将来の準備をサポートする大きなメリットです。

iDeCoプラスを導入するためのポイント

1.企業の要件

iDeCoプラスを利用できるのは、従業員100名以下の中小企業など、一定の要件を満たす企業が対象です。企業規模や条件に合致しているか確認することが必要です。

2.掛金の設定

企業が拠出する掛金は、従業員の個人拠出分と合わせて、年間合計で一定の上限があります。企業は、従業員のニーズに合わせた掛金を設定する必要があります。

3.従業員への説明と理解促進

iDeCoプラスの導入に際しては、従業員に制度の内容やメリットをしっかりと説明し、理解を促すことが大切です。福利厚生としての価値を従業員が理解し、利用を希望することが企業にとっての導入メリットを高めます。

社労士によるiDeCoプラス導入サポート

社労士は、iDeCoプラスの導入を検討する企業に対して、適切な制度設計のアドバイスや、導入に必要な手続きのサポートを提供します。具体的には、企業の状況に合わせた掛金の設定や、従業員への説明資料の作成、税制優遇に関する助言など、幅広くサポートを行います。また、制度導入後も、継続的な運用のサポートを通じて、企業と従業員の双方にとって有益な制度活用を支援します。

藤井 健介

監修:藤井 健介

社会保険労務士法人 日本経営労務 代表

特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー・MBA

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