こんにちは、日本経営労務 ITチームです。新型コロナ対策の一環として、政府も企業にテレワークを強く奨励にしているのは皆様ご周知のとおりです。
とはいえ、テレワークできる仕事/できない仕事があり、また会社の業種や仕事によってテレワーク導入の難易度や向き・不向きがあり、そう簡単には何でもテレワークとはいかないでしょう。
一方、テレワークが起動に乗った会社からは、「満員電車の通勤がなくなって社員が喜んでいる」「自分の裁量で仕事でき、集中できるようになった」「生産性が上がった」との声も聞かれ、テレワーク以前には戻れなくなったという会社も増えているようです。
テレワーク導入には、通信手段の確保、コミュニケーションツール、勤怠ルールの整備等、さまざまな課題がありますが、今回は、そもそも自宅で会社の仕事をどうやってするのか(するために何が必要か)を考えてみます。
■デスクワーク=パソコン業務、それを自宅で
テレワーク向きの仕事とは、現場に出なければならない仕事、物品を手渡ししなければならない仕事等でなく、デスクワークが専らになります。そして現在、デスクワークとは、ほぼほぼパソコンを使って行う仕事となります。
この場合、そのパソコンで使うのは、社内の業務システムや、会社で共有するワードやエクセルなどで、本来、会社内でクローズド(社外持ち出し厳禁)のものです。これらを出張先でも、自宅でも、会社にいるように操作できるようにするのがテレワークです。
つまり、会社のメンバーが「どこからでも会社のシステムやファイルにアクセスできる」がテレワークの条件ですが、一方で「誰でも会社のシステムにアクセスできる」は絶対避けなくてはなりません。このようなセキュリティ課題を実現するには次のような手段があります。
①会社のシステムやファイル管理をクラウド化
そもそも会社のシステムやファイルを、社内の特定のパソコンや社内サーバーに保管せずに、クラウドサービス内に保管します。社員は、そのクラウドシステムにID・PWを用いてログインする方式にすれば、会社でも自宅でも、同じシステムやファイルが使えるようになります。
もちろんこのID・PWの管理はしっかり行わなくてはなりません。クラウドにアクセスできるパソコンをIPアドレス等で制限することも有効でしょう。
②会社と自宅のパソコン間をVPN接続
これは会社のサーバーやパソコンと、社員の自宅にあるパソコンをネット回線でつなぐ方法です。
一般のインターネットと同じネット回線を使いますが、インターネットのように誰でもアクセスできないよう、入口(会社のサーバー)と出口(社員自宅のパソコン)の間の経路には強力な暗号をかけて、部外者のアクセスをブロックします。
VPN接続には会社のシステム側と、個々のパソコン側の設定が必要ですので、会社で許可するパソコンのみシステムの利用が可能という管理ができます。
③会社のパソコンの画面を自宅のパソコンで開く
リモートアクセス
これは、会社のパソコンを起動した状態にしておき、自宅のパソコンから、その起動した会社のパソコンにログインして、会社のパソコンを操作する方法です。説明がややこしいですが、要するに自宅のパソコンのマウスやキーボードで、会社のパソコンを操作することができます。
①②に比べ、導入の手軽さがありますが、自宅・会社のパソコン両方を起動させる必要があるのと、こちらも多くはID・PWでのログイン方式ですのでその管理が必要です。
(ITチーム)
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