助成金の電子申請が2023年4月よりスタート

2023年4月より助成金の電子申請が開始され、専用のウェブサイトがオープンしました。
しかし、専用サイトからすぐに申請できるわけではありません。
後述します通りGビズIDの登録や計画届の申請、就業規則の規定など、予め準備が必要です。

主なポイントは3つです。
（ポイント1）2023年4月から受け付けている助成金は2つ。
・キャリアアップ助成金（正社員化コース）　：有期契約社員を雇入れてから6か月後に正社員へ転換すると対象となるコース
・トライアル雇用助成金（一般トライアルコース）　：有期契約社員を雇入れてから3か月後に無期あるいは正社員へ転換すると対象となるコース
➡いずれも電子申請にて計画届を申請していないと、電子で支給申請ができません。
　計画届を紙で届出済の場合、改めて電子申請で出し直す必要があります。

　2023年6月に受付が開始される助成金は次の通りです。
・労働移動支援助成金
・中途採用等支援助成金
・トライアル雇用助成金(一般トライアルコース以外）
・地域雇用開発助成金
・人材確保等支援助成金
・通年雇用助成金
・キャリアアップ助成金(正社員化コース以外）
・両立支援等助成金
・人材開発支援助成金

（ポイント2）GビズIDプライムの登録など下準備が必要。
GビズIDプライムの取得方法は以下の通りです。
・法人の印鑑証明書※3月以内取寄せ
・GビズIDプライムの申請書を作成
・当該申請書の印刷、代表印押印
・申請書、印鑑証明書（原本）の郵送
➡受付されましたらメールが届きます。
　件名：【ＧビズＩＤ】gBizIDプライム登録申請の受付のお知らせ”
　※取得に2週間程度時間を要します

（ポイント3）支給申請に必要な添付書類は今まで通り。
例）キャリアップ助成金（正社員化コース）
①正社員化前後の就業規則または労働協約等（写）
②対象労働者の正社員化前後の雇用契約書または労働条件通知書等（写）
③対象労働者の正社員化前後の賃金台帳等（写）及び賃金台帳３％以上増額に係る計算
④対象労働者の正社員化前後の出勤簿またはタイムカード等（写）
➡同一労働同一賃金の観点から2022年10月より当該助成金上、正社員と有期契約労働者の身分上の区分の厳格化が求められるようになりました。
　就業規則や賃金規程で正社員と有期契約労働者との待遇の違いを明文化する必要があります。

申請は電子申請でできるようになりましたが、要件等中身は複雑なままです。
こちらに挙げた助成金だけでなく出産育児・介護に係る助成金や生産性向上に繋がる機器購入費用の助成金など、幅広く弊社で扱っております。
是非、弊社までお気軽にご相談ください。

※厚生労働省「雇用関係助成金ポータル」参照：https://www.esop.mhlw.go.jp/